尾尻雅弘(クラシカル・ギター)

東京生まれ。1981年ジャズギターを学ぶため米国バークリー音楽大学に入学。在学中700余名のギター生徒の中から最も優秀な一人に与えられるハリス・スタントン賞を受賞。卒業後、マンハッタン音楽学校にてマヌエル・バルエコ氏に師事。在学中、第28回パリ国際ギターコンクールにて第3位、1988年アンドレス・セゴビア賞を受賞し卒業。全米各地、メキシコ、イタリアにおいて演奏会を行ない好評を得る。1992年日本フィルハーモニー交響楽団との『アランフェス協奏曲』で日本デビュー、以後日本へ活動の拠点を移し、朝日新聞文化財団助成公演に選ばれ、津田ホールにて5回にわたる連続演奏会『尾尻雅弘ギターサイクル 1994〜1995』を開催。その後ソロ・室内楽・編曲そして楽譜の出版等幅広く活躍。これまでに読売交響楽団、東京フィル、東京シティ・フィル、日本フィル、新日本フィル、東京交響楽団、東京都交響楽団、神奈川フィル、山形交響楽団、俳優・林隆三、田村亮、ソプラノ・足立さつき、蒲原史子、塩田美奈子、ヴァイオリニスト・小林美恵、吉田恭子、チェリスト・長谷川陽子、ピアニスト・仲道祐子、ジャズ・フルート・小宅珠実らと共演。現代曲の演奏には定評があり、初演も多く手がける。1998年テレビの人気番組「ウリナリ!!」にて、キャイーンのウド鈴木のギターの先生として登場。また2001年8月よりFM軽井沢でクラシック番組のパーソナリティーを務め、NHK-FM『名曲リサイタル』、BS-2『クラシック倶楽部』、BS―i『i―style』などに出演。1997年より長野県軽井沢町に移り住み、多方面で活躍中。2003年11月には、メキシコで行われたアメリカ大陸最大級のギター・フェスティバル(Guitar Foundation of America)の客演として招かれた。また、2007年5月、軽井沢・大賀ホールにて20年ぶりの共演となるジャズ・ピアニスト小曽根真とのデュオ・コンサートを行なう。2012年には再びメキシコにおけるギター・フェスティバルの客演として招かれている。その他、国際映画賞受賞している映画「ヴィヨンの妻」(2009年、吉松隆作曲)や「利休にたずねよ」(2013年、岩代太郎作曲)の劇中音楽も演奏する。2014年1月最新CD「ソロ・ギター・アドヴェンチャー ~JAZZ~」をリリース。Jazz演奏再開への第一歩を辿る。